今さら聞けない!投資信託の話その⑤(最終回)

こんにちは。プレミアバンクの齋藤です。今回は投資信託のリスクについてご案内します。やや難しく思われることがあるかと思いますが、大切なことになりますので最後までお読みいただければ幸いです。

この商品は「ハイリスク・ハイリターン」だ、この商品は「ローリスク・ローリターン」だとよく言われます。

まず「リターン」「リスク」という用語についてみていきましょう

運用の世界では「リターン」は投資した収益のことをいいます。「リターン」には世間一般で言われる儲けと同じ意味合いの「プラスのリターン」と値下がりした時の「マイナスのリターン」があります。

次に「リスク」ですが、世間一般では「危険」という意味に使いますが、運用の世界ではこの投資した収益のブレの大きさを意味しています。

将来の「リターン」は正確に予想できませんが、「リスク」については過去の実績などで統計学的に概ね資産ごとに把握できています。したがって、自分が購入したいと思った商品がどれくらい動く可能性があるかを事前に知っておくことが非常に大事になります。

「リスク」で表示される数値は上下どれだけブレそうかというもので約70%の確率でその範囲内に収まることを表しています。

例をあげると「ファンドリスク」が10%とある場合、100万円あるとすると1年間で110万円から90万円の間に70%の確率で収まるということです。

具体的にご説明しますと運用した結果、収益が1年後に102万円になった、93万円になったなど、110万円から90万円の間に70%の確率で落ち着くという事です。

70%の確率ということですので、6年に1囘くらいはそれ以上に上昇したり下落したりする可能性があることになります。

そこで10%の倍の20%にした場合、120万円から80万円の間に95%の確率でその範囲で収まるということになります。つまり「リスク」を2倍にした範囲を想定しておけばほとんどが当てはまることになります。

このことを踏まえて、各資産の「ファンドリスク」をご案内します

もうおわかりかと思いますが、この数値が大きいとリスク、つまりブレ幅が大きくなります。

ではまず、日本株式ファンドと先進国の外国株式ファンドの場合、「ファンドリスク」は概ね20%になります。100万円あるとすると、1年間で120万円から80万円の間に70%の確率で収まります。20%の倍の40%にすると同じく140万円から60万円の間に95%の確率で収まります。

投資する場合は値下がりすることを想定しておく必要があります。なぜなら、株式が値上がりしていれば問題ないのですが、値下がりすると資産がなくなってしまうのではと怖くなり慌てて損して売却してしまい、「もう、投資はこりごり」となることが非常に多くもったいないからです。確率的には100万円が60万円まで減る可能性があるのだと想定しておけば、慌てなくなります。

半分近く資産が減ることが耐えられないのであれば、株式ファンドは購入できない方になります(ただし株式ファンドを上手く保有する方法はあります。別の機会にお伝えします)。

●先進国の外国債券ファンドの場合

次に、先進国の外国債券ファンドの場合、「ファンドリスク」は概ね10%になります。100万円あるとすると、1年間で110万円から90万円の間に70%の確率で収まります。10%の倍の20%にすると同じく120万円から80万円の間に95%の確率で収まります。

●日本債券ファンドの場合

日本債券ファンドの場合は、リスクは非常に小さく「ファンドリスク」は概ね2~3%程度になります。100万円あるとすると、1年間で103万円から97万円の間に70%の確率で収まります。倍の6%にすると106万円から94万円の間に95%の確率で収まります。基本的に債券は株式よりリスクは小さくなります。

なお、新興国の株式ファンドの「ファンドリスク」は概ね25%、新興国債券ファンドの「ファンドリスク」は概ね15%になり、先進国の株式ファンドや債券ファンドに比べて変動幅は大きくなります。

ここがポイント!!

ここまでで解ったことがあります。リスクとリターンの関係は、表裏一体の関係になります。
リスクが大きいほどリターンも大きい(ハイリスク・ハイリターン)
リスクが小さいほどリターンも小さい(ローリスク・ローリターン)
という傾向があります。

つまり、大きな収益を期待したいのであれば、リスクも大きくなり、逆に損失が大きくなる可能性もありえるということです。

このことから「ローリスク・ハイリターン」とか「ノーリスク・ハイリターン」というパターンはないことになります。この仕組みはきちんと絶対に理解してください。

金融機関で勤務していた経験からの考え

投資信託を購入する時、日本人に多いタイプは、銀行員や証券マンに「どのファンドがお勧めなのか」、または「今人気のあるファンドは何か」と聞く方が多いです。

他の人に人気がある投資信託であっても自分には「リスク」の許容できない(リスクが大きいなど)場合もありますし、「お勧めのファンドは」と質問すると、営業マンのノルマがあるファンドを勧められる場合もありえます。

もちろん、きちんとリスクに対する考え(リスク許容度)を聞いてくれて、自分にあったファンドを提案してくれる営業マンとお付き合いしている方はご安心していいと思います。

一方、「このファンドは今、人気がありますよ」などしか言わない営業マンであれば、リスクがどれくらいあるのかをきちんと説明してくださいと伝えましょう。上手く説明できないようであれば投資は保留したほうがよいかと思います。

最後に投資信託について5回に分けてご説明させていただきました

今回は、やや難しいと思いますが、運用する方もしない方も「リスク・リターン」の関係だけは覚えておいていただければと思います。

まだお伝えしたいこともありますが、今回でこのシリーズ『今さら聞けない!投資信託の話』は最後になります。最後までお読みいただきありがとうございました。次回は分散投資について取り上げますので、引き続きよろしくお願い致します。

齋藤勝利が適切なアドバイスを致します!!
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フリーダイヤル『0120-114-516』齋藤まで

  • 銀行や証券会社に勧められて買った投信が損したままだ。
  • 担当者がコロコロ代わり相談ができる人がいない。
  • 自己判断だけで損してばかり
  • リーマンショック以上の暴落は来るのか?・・・・ などなど。

投資を始めたけどよくわからない方、自己流で初めてみた方、何年も投資の経験のある方でも、様々な悩みや疑問があると思います。

本来、投資はギャンブルや単なるマネーゲームではありません。ご自身のリスクに合わせて、じっくり運用していくことがうまくいくコツです。

是非、普段疑問に思っているモヤモヤを解決して、スッキリしてください。

※ブログのコメント欄でも投稿可能です。

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齋藤勝利

齋藤勝利

コンサルタント・ファイナンシャルプランナー・証券アナリスト検定会員・ファイナンシャルプランナー(AFP)株式会社プレミアバンク
証券会社、大手信託銀行で資産運用の提案に長く従事。株式市場を30年以上見続けている経験を活かしお客様のお考えや希望に沿った提案をすることを心掛けています。また、資産運用の伝道師として多くの方に興味を持っていただけるようわかりやすい言葉でお伝えします。 株式・投信信託・資産運用でお困りの方は、齋藤勝利が適切なアドバイスを致します!!『齋藤勝利無料相談室フリーダイヤル:0120-114-516』齋藤まで、お電話かコメント欄に投稿してください。

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