株、調整後の「V字回復の法則」に期待 ぶれない海外マクロ系の買い

17日午前の東京株式市場で日経平均株価は前日比53円(0.2%)高の2万2404円と続伸した。円高・ドル安や相場変動率の高まりへの警戒感から朝方の406円高に比べると伸び悩んだが、今週半ばまで調整が続いた相場は落ち着きつつある。当面は値動きの激しい場面も想定されるが、海外投資家の先高観は弱まっていない。今年に入って何度かみられた日経平均の「V字型回復の法則」が今回も実現するとの見方が根強い。

日経平均は8~15日の6営業日で909円下げた後、16日と17日前場の合計で376円戻した。「今回もV字型回復があるかもしれない」(国内運用会社の売買担当者)。日経平均は4月のフランス大統領選前や8~9月の朝鮮半島情勢の緊張時にそれぞれ直近高値から1000円前後下落する場面があったが、イベント通過後はいずれも持ち直して高値を更新してきた。今回もその経験則再現への期待が広がっている。

日本株に対する海外投資家の強気は基本的に変わっていないもようだ。先週半ばからの相場下落を主導したのは海外勢の売りとの見方があったが、実は必ずしもそうとは言い切れないことがデータから判明した。11月第2週(6~10日)の投資部門別売買動向で海外勢は現物株を670億円買い越していた。株価指数先物との合計では845億円の売り越しだったが、市場が想定していた規模よりかなり小さかった。

むしろ急落を招いたのは「国内勢の日経平均先物への売りが引き金だった」(仙石誠・東海東京調査センターマーケットアナリスト)との指摘がある。同じ週の投資部門別動向では年金基金の動きを反映する信託銀行による株価指数先物(日経平均とTOPIXの合計)の売越額が2470億円に達していた。指数の急騰場面で「国内機関投資家の持ち高調整の動きが出た」(東海東京の仙石氏)との見方だ。

むしろ日経平均の調整局面では「グローバルマクロ系ファンドがひたすら買っていた」(野村証券の高田将成クオンツ・ストラテジスト)。グローバルマクロとはファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に基づいて中長期で売り買いする海外勢だ。日本企業の好業績や日本経済の回復基調には変化がなく、株価の上昇基調が続くとみて買いを入れたようだ。より長期的な視点で運用する海外年金など実需の投資家も、下落局面でぶれずに買いを入れていたとの声が多い。

下値を支えた投資主体はほかにもある。日銀は10日から15日にかけ4営業日連続で上場投資信託(ETF)を計2800億円強買い入れた。さらに個人。11月第2週の信用取引を通じた個人の現物株買いは1450億円と1年10カ月ぶりの水準まで膨らんだ。

需給環境の良さは今後も変わらないとみられる。国内企業は10~11月に計1兆円を超える自社株買い枠の設定を発表した。「月次の発表規模は株高にも関わらず7月以降、昨年の同じ月を上回っている。これは投資家心理にプラスだ」(阿部健児・岡三証券チーフストラテジスト)。企業が株主に支払う4~9月期配当は4兆円を超え過去最高。今月後半以降に投資家の手元に渡るため、一部が再投資に回る可能性がある。

「日本株には固有の好需給要因があり、海外勢も売りにくさを認識している」(外資系証券トレーダー)。17日午前の日経平均は伸び悩んだが、堅固な需給環境を背景にいずれ年初来高値(2万2937円)を上回ってくるとの声は絶えない。〔日経QUICKニュース(NQN)

齋藤勝利「その道のプロに聞け!ビジネスニュース」

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短期的な値動きで売買している方は別ですが、中長期的なスタンスで投資している方は、調整時の乱高下に左右されない方がよいでしょう。企業業績がしっかりしていて増益が続き、日本経済が回復傾向に変更が無ければ、相場は落ち着いた後、上昇するでしょう。

一番いけないのは、上昇しているからといって慌てて買い、値下がりしているからといって慌てて売ることです。損しかしません。

値動きに左右されず、しっかり投資する環境が変化していないかどうかをチェックしましょう。落ち着いて状況を把握しましょう。

なお、世界経済や政治の変化や企業業績の変化、地政学リスク(北朝鮮、テロ等)には注視しまょう。

執筆者:コンサルティング事業部 齋藤勝利

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コンサルタント・ファイナンシャルプランナー・証券アナリスト検定会員・ファイナンシャルプランナー(AFP)株式会社プレミアバンク
証券会社、大手信託銀行で資産運用の提案に長く従事。株式市場を30年以上見続けている経験を活かしお客様のお考えや希望に沿った提案をすることを心掛けています。また、資産運用の伝道師として多くの方に興味を持っていただけるようわかりやすい言葉でお伝えします。 株式・投信信託・資産運用でお困りの方は、齋藤勝利が適切なアドバイスを致します!!『齋藤勝利無料相談室フリーダイヤル:0120-114-516』齋藤まで、お電話かコメント欄に投稿してください。

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