資産運用には分散投資が必要です!その①

今回は分散投資についてご案内します。

運用の世界ではよく言われる格言があります。「卵は一つのかごに盛るな」です。卵を一つのかごに入れておいた場合、もしかごを落としてしまうと卵は全部割れてしまいます。しかし、卵を複数のかごに入れておけば、もし一つのかごを落としても、落としたかごの卵は割れますが、残りは割れずにすみます。このように卵が割れてしまうリスクを抑えることができます。

資産運用も同じです。一つのものに投資した場合(特に株式)、値下がりしてしまうと損失が大きくなってしまうことがあります。資産を分けておけば、ある資産の値下がりを他の資産の値上がりで全部でなくてもカバーできる可能性もあります。このためリスクを抑える分散投資をする必要がでてくるのです。

多くの方は、資産運用(投資)は投機と混同していて、売った、買ったを繰り返し、博打に近いもので「ハイリスク・ハイリターン」だと思っています。
しかし、基本的に資産運用(資産形成)は長期的なスタンスでリスクを抑えてリターンを狙う投資方法です。自分自身がリスクを許容できる範囲内で投資するのであれば決して危険ではありません。

ただ、「そんなの面倒くさい。上がる株式を買って下がる前に売れば儲けられるから、分散投資は必要ない」と考える方もいるかと思います。短期的には上手くいくかもしれません。ただほとんどの方は永遠に儲け続けることはできないでしょう。また、忙しくて多くの方は四六時中マーケットを見続けることができないと思います。したがって、資産運用は長期的なスタンスでゆったりと分散投資すればいいのです。

ここで分散投資の例をご案内します。

日本株式の例です。自動車のSUBARU(旧富士重工)などの自動車株は円安のメリットを受けます。一方、東京ガスや大阪ガスなどのガス会社は円高の時にメリットを受けます。もし、自動車株ばかり保有していると円高の時に同じように値下がりしてしまいます。しかし、自動車株とガス会社株を保有していると円高で自動車株が値下がりしてもガス会社株が値上がりして損失を少しでもカバーできます(そうならない場合もありえます)。

実際に株式投資信託は複数の銘柄を組み入れていますので、分散投資が出来ていると言えます。ただし気を付けなければいけないことがあります。

日本株式の投資信託を保有していたとします。複数の銘柄に投資されていても日本の株式全体が売られて値下がりすることがあります。この場合、いくら分散投資をしてもなにも役に立ちません。これを市場リスクと言います。投資する上でこれは避けることはできません。

それでは分散投資してもやはりダメなのでは?と思いますよね。確かにこの市場リスクは避けられませんので、次にすることは、投資する資産を分けるのです。

一般的には株式と債券は異なる動きをします(短期的には同じ動きをすることはあります)

株式が上昇時には債券は下落します。株式が下落時には債券は上昇しますので下落分を少しでもカバーできます。このように異なる動きをする資産に分散投資することでリスクを少しでも抑えることができます。

ただ問題になってくることがあります。日本は少子高齢化で人口も減少していきます。高い経済成長は難しくなっています。日本株式や債券だけですと海外の経済成長の果実を享受できません。

海外の株式や債券にも投資する

そこで海外の株式や債券にも投資するのです。先進国の株式や債券、新興国の株式や債券にも投資することで世界中の経済成長の果実を得ることができます。でも、世界中に分散投資しても必ずしもリスクが無くなることはありませんので理解しておいてください。あくまでもリスクを抑えながら世界中の経済成長のリターンを追求していくのです。

それでもリーマンショックのようなことがあると分散投資していても値下がりは避けられません。実際この時は日本の債券以外の資産は値下がりしてしまいました。

リーマンショックがあってからは「もう国内外の株式や債券に分散投資してもダメだ」と言われました。現代は、お金はグローバルに目まぐるしく世界中を駆け巡っていますので影響がすぐに連鎖します。したがってリーマンショック時は、ほとんどの資産が値下がりしたので当然でした。

ただ、マーケットは永遠に値下がり続けるわけではありません。世界中のどの国も経済成長しないということがないかぎり上昇し始めます。反転上昇し始めると資産(先進国、新興国など)ごとの上昇率に差が出ますが、どの資産がよく上昇するかは分かりません。そのため、国内外の株式や債券に分散投資することで、どの資産が上昇してもその資産のリターンが得られることができます。

このように、分散投資をすることで損をしないということではありませんし、ベストな投資方法だとは言えません。ただ、絶対こうすればリターンを得られるという投資方法はないため、ベターな投資方法として分散投資は有効でしょう。

では、次回は分散投資の方法をいくつかご案内します。

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齋藤勝利

齋藤勝利

コンサルタント・ファイナンシャルプランナー・証券アナリスト検定会員・ファイナンシャルプランナー(AFP)株式会社プレミアバンク
証券会社、大手信託銀行で資産運用の提案に長く従事。株式市場を30年以上見続けている経験を活かしお客様のお考えや希望に沿った提案をすることを心掛けています。また、資産運用の伝道師として多くの方に興味を持っていただけるようわかりやすい言葉でお伝えします。 株式・投信信託・資産運用でお困りの方は、齋藤勝利が適切なアドバイスを致します!!『齋藤勝利無料相談室フリーダイヤル:0120-114-516』齋藤まで、お電話かコメント欄に投稿してください。

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