高配当株、日米で軟調、金利上昇基調、人気薄れる

配当利回りが比較的高い銘柄が日米でさえない動きとなっている。世界的な金利上昇基調を受け、債券投資の魅力が高まり、配当利回り株投資の人気は今後薄れていくとの見方が強まっているためだ。金利も上昇の要因となっているグローバルな景気回復期待の恩恵を受けやすい、輸出関連株などに資金がシフトしている面もあるようだ。

11日の東京市場では高配当利回り銘柄が総じて売られた。例えば前日比2%安で引けたローソンは今期の予想配当利回りが3・4%と東証1部(加重平均、1・8%弱)の2倍近い水準。さえない動きが続いており、日経平均株価が約4%高となった昨年末比で1%下落と逆行安し、相対的な下落率は5%に達する。

JT(配当利回り3・8%)、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株(同3・3%)も下げが目立つ。高配当利回り銘柄で構成する「東証配当フォーカス100指数」は昨年末比の相対的な下落率が1%強にのぼる。

世界的な金利上昇が響いている。10日の米債券市場で米10年債利回りは一時2・59%と昨年3月以来の水準まで上昇する場面があった。高配当利回り銘柄は値動きが比較的おだやかで、下げ相場ではむしろ買われることも多い。だが、11日は「金利上昇に負けずに利益成長していけそうな外需株に投資家の目が向いた」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹氏)こともあって、売りが優勢になった。

米市場でも傾向は同じだ。AT&Tは2017年12月期ベースの配当利回りが5・3%に達する。しかし、昨年末比では約6%安と売られ、S&P500種株価指数の動きを考慮した相対下落率は9%に迫る。

高配当利回り株がさえない傾向は続きそうだ。市場では米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げが確実視され、日銀の金融緩和縮小観測も一部でくすぶる。金利上昇圧力は今後も続きそうなだけに「高配当利回り株は増配や自社株買いをするといった追加的な動きでもない限り、資金が流出しやすい地合いが続きそう」(三井住友トラスト・アセットマネジメントの小田誠志氏)との声が聞かれた。

日本経済新聞 2018年1月12日 朝刊

齋藤勝利「その道のプロに聞け!ビジネスニュース」

齋藤勝利「独自の視点で鋭く解説!ニュースを斬る」

株式市場では、ほぼ全部の株式が上昇する「全面高」、ほぼ全部の株式が下落する「全面安」があります。

ただ通常は例えば、会社の規模が大きい大型株が買われている時は、会社の規模が比較的小さい中小型株は動かなかったりします。

また、その逆パターンもあります。

その他景気が良い時に動く「景気敏感株」、景気良くない時に動く食品・薬品・ガス・電鉄等の「ディフェンシブ株」もあります。

しばらく配当利回りの高い銘柄が人気でしたので、金利上昇のニュースを受けて冴えない動きとなっています。

株式は人気がなくなると売られたり、動かなくなりますが、そういう時期を過ぎますとまた注目されます。

大きく下がるのであれば高配当の株を購入しておくのもよいでしょう。なお、業績悪化による減配リスクには注意しましょう。

執筆者:コンサルティング事業部 齋藤勝利

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齋藤勝利

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コンサルタント・ファイナンシャルプランナー・証券アナリスト検定会員・ファイナンシャルプランナー(AFP)株式会社プレミアバンク
証券会社、大手信託銀行で資産運用の提案に長く従事。株式市場を30年以上見続けている経験を活かしお客様のお考えや希望に沿った提案をすることを心掛けています。また、資産運用の伝道師として多くの方に興味を持っていただけるようわかりやすい言葉でお伝えします。 株式・投信信託・資産運用でお困りの方は、齋藤勝利が適切なアドバイスを致します!!『齋藤勝利無料相談室フリーダイヤル:0120-114-516』齋藤まで、お電話かコメント欄に投稿してください。

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